SWEJ 2014年度第1回例会
天ぷらとシェリーのマリアージュ

新宿つな八志村社長(前列左)、シェリー委員会明比代表(前列中央)、SWEJ児島支部長(前列右)、およびSWEJ役員一同

SWEJの2014年度第1回例会が以下の通り開催されました。世界的に行われているシェリーウィークの最終日を飾り、日本から多くの公認シェリーエデュケーターを輩出しているSWEJでは、同じイベリア半島をルーツとするシェリーと天ぷらのマリアージュ探求はかねてからの懸案でしたが、この度新宿つな八とシェリー委員会の後援を得て、開催することができました。

日時 2014年6月8日(日) 13時より
場所 新宿つな八 つのはず庵 B1
参加者 30名 (含:公認シェリーエデュケーター8名・CWE10名・CSW12名)
ゲスト 志村久弥氏(新宿つな八代表取締役社長)
明比淑子氏(シェリー委員会代表)
三澤彩奈氏(中央葡萄酒チーフワインメーカー)
主催 SWEJ(米国ワインエデュケーター協会日本支部)
後援 新宿つな八、シェリー委員会
協賛 キリン株式会社、メルシャン株式会社、ラックコーポレーション株式会社、キムラ株式会社、ユニオンリカーズ株式会社

セミナーの流れ

  1. 児島支部長挨拶と本日の流れ説明
  2. 志村氏挨拶と天ぷらの説明
  3. 明比氏挨拶と協賛各社の紹介
  4. Tastingシェリーの解説
    2013年度シェリーエデュケーター(白須知子さん、上田佐記子さん)
  5. 評価方法の解説
  6. 天ぷら7種とシェリー4種のマリアージュ探究
    提供された天ぷらは、エビ、イカ、キス、アスパラ、椎茸、穴子、蛤の姿揚げの7種。 シェリーは以下の4タイプで、天ぷらは蛤を除きいずれも塩と天つゆの両方で検証された。
  7. 数値結果発表 ・ 参加者のコメント ・ 質疑応答

Tastingした辛口シェリー(すべて協賛)

Tastingシェリー4種(左からFino,Manzanilla,Amontillado,Oloroso)

  1. Fino : Tio Pepe (Gonzalez Byass/メルシャン)
  2. Manzanilla : La Gitana (Bodegas Hidalgo La Gitana/ユニオンリカーズ)
  3. Amontillado : Atalaya (Bodegas Baron/キムラ)
  4. Oloroso : Monteagudo (Delgado Zuleta/ラック・コーポレーション)

天ぷらとシェリーのベストマリアージュ探究

天ぷら(一部):エビ・グリーンアスパラ・蛤の姿揚げ(つな八の代表料理のひとつ)

以下の7種類の具材につき、塩と天つゆ、それぞれでの相性を探究した。評価は30名の評価者の点数の合計で出してあります。 (90点満点)

[F=Fino M=Manzanilla A=Amontillado O=Oloroso]

エビ

本体と頭が供される。

*塩: F-75 M-81 A-48 O-44
圧倒的にFino Manzanillaが人気。 特にManzanillaはコースのすべてを通しての最高評価を得る。

*天つゆ: F-48 M-49 A-74 O-56
塩とは逆にAmontilladoが一番人気。

イカ

*塩: F-74 M-77 A-50 O-37
やはりFino Manzanillaが人気。

*天つゆ: F-66 M-52 A-68 O-48
Amontilladoが一番人気だが、Finoにも人気が集まった。

キス

*塩: F-74 M-75 A-54 O-42
やはりFino Manzanillaが人気。

*天つゆ: F-52 M-56 A-67 O-48
Amontilladoが一番人気。 イカ同様、Olorosoの人気がイマイチ。

グリーンアスパラ

穂先と中心の2種類が供される。

*塩: F-77 M-64 A-55 O-44
Finoが一番人気。 次いで Manzanilla、Amontillado、Olorosoの順。

*天つゆ: F-59 M-56 A-63 O-50
Amontilladoが一番人気だが、上記3具材に比べて評価がばらけた。

椎茸

*塩: F-65 M-62 A-64 O-59
ここも評価がばらけ、4タイプほぼ横一線。

*天つゆ: F-55 M-47 A-65 O-63
Amontilladoが一番人気だが、椎茸のきのこ風味および天つゆとの相性が評価され、Olorosoが高得点。

穴子

*塩: F-68 M-67 A-68 O-57
F/M/Aの3タイプほぼ横一線。

*天つゆ: F-52 M-49 A-77 O-63
Amontilladoが一番人気だが、ここでも穴子の風味との相性でOlorosoが高得点。

蛤の姿揚げ

殻に椎茸を引き蛤を甘辛醤油たれで煮てある。そのままで食す。

*F-61 M-53 A-78 O-64
濃厚な味付けのためかAmontilladoが一番人気だが、Olorosoも高い評価を得た。

総合所感

  1. すべてのタイプが天ぷらに合わせられるが、個人の好みによって、より良いタイプを見つけることが肝心である。
  2. 塩で食べる場合はFinoもしくはManzanillaがより好まれる傾向にある。
  3. 天つゆで食べる場合はAmontilladoが好まれる傾向にある。
  4. 特にエビ・イカ・キス・根菜に、以上の2,3,の傾向がはっきりと出ている。椎茸の塩は比較的評価がばらけた。
  5. Olorosoが比較的高い点数だったのは椎茸と穴子の天つゆ、および蛤である。
  6. 穴子は塩ではFino,Manzanilla,Amontilladoが同程度、天つゆではAmontilladoに集中した。
  7. 蛤は甘い味付けのためか、特にAmontilladoに人気が集まった。
  8. もしすべてを1本で通すなら、数値上はAmontilladoが最適。ただし、塩味を特に好む人はFinoが最高のワインかもしれない。
  9. ピンポイントな最高の相性としては、エビの塩とManznillaがあげられる。【81点】

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